2013年06月24日

【コラム】オタクが日本をヘタレにした? 木を見て森を見ないオタクな日本人 [13/06/15]

1:2013/06/23(日) 20:04:02.95 ID:
<前略>

■オタク=日本文化の×

オタクは「一部の世界にタコツボ的に入れ込んで、これに熱狂する」という特性を備えて
いる。つまりやたらと情報量が多く、やたらとディテールにこだわる。で、これのよい
ところは要するにミクロな部分についてはものすごく造詣が深いところ。よく指摘される
ように古来からある日本文化はこの細部へのこだわりが特徴とされてきたものでもあるの
だけれど、これがオタク性のメリット。

ただし、立ち位置を変えて評価すれば全体=マクロが全然見えていないということでもある。
だから、細部に徹底的にこだわった結果、わけのわからないものをつくってしまうという
ことがしばしばあるのだ。いわゆる「木を見て森を見ず」という状況。ここ十年くらいの
メディア機器の失敗を例にあげてみよう。一つはケータイ。1999年、i-modeというスマホの
原点ともなるようなすばらしいシステムを開発したにもかかわらず、この技術を国内だけに
限定し、さらにこれに技術オタクたちがボコボコと機能をテンコ盛りにしていった結果、
奇っ怪でわけのわからない、そして使いこなすことが不可能な「全部盛りケータイ」という
ガラパゴス・ケータイが誕生し、最終的に技術的には低いiPhone(そしてその後のスマホ)
に全部持っていかれたということがあった。

最近だと家電で全然ヘタってしまっているテレビがある。2010年、サムソンやLGといった
韓国企業に価格面で押されている日本の家電メーカーが一発逆転を狙って3Dテレビを世に
問うた(もっともこの2メーカー、日本では全然売れていないが)。大画面化の競争は人件費等
で太刀打ちできない。だったら立体技術で先を行こうという発想だったのだけれど、こんな
ものは素人のレベルでも×だってことは簡単にわかる戦略だった。3Dのインフラもなければ
、需要もない。映画「アバター」が人気を博し、これの3Dがウケたというのがひょっとしたら
「テレビでもイケる」とカンちがいした原因かもしれない。ただし、その後の映画を見ても
わかるように、すべてが3D化することもなく、また3Dの映像にも慣れるに至って3Dテレビに
消費者が欲望を喚起されることはなかった。これまた、技術オタクの「木を見て森を見ない」
戦略の典型だった。

ビジネスオタクも同様だ。前述したテレビを例にあげれば、韓国・中国勢に押され、これに
対抗しようと同じ手段、つまり価格競争で対抗しようとするマヌケな戦略に出た。これも
絶対に勝てない戦いに、価格競争が始まったからといって場当たり的、局所的、オタク的に
対応した必然的結果だった。

ソース
http://blogos.com/article/64328/?axis=g:0
http://blogos.com/article/64340/?axis=g:0

(つづく)
2:2013/06/23(日) 20:04:48.94 ID:
>>1
のつづき

■森はどこにあるのか

そう、オタク的な「木」しか見ないような戦略はダメなのだ(それは「戦略=strategyと
いうよりも「戦術」=tacticsのレベルだろう)。むしろ森を見る発想こそが必要。で、
これは日本は苦手か?というと確かにオタク文化ゆえそうなのだけれど、日本の産業に
歴史を刻んできた人物や企業の中にはしっかりと森を見ていたものもある。たとえば今や
ヘタレの象徴といわれているSONYなんかは森を見ていた典型。トランジスタというメディア
機器の小型化に最適なテクノロジーを利用して世界を席巻した(トランジスタ自体は米国
企業テキサス・インストゥルメンツが開発したもの)。HONDAも低排ガスのCVCCエンジンを
世界に先駆けて開発しエンジンのエコ化に真っ先に乗り出した。こういった発想は目先の
ものに追われない、それでいてディテールにこだわる「オタクでなくて、なおかつオタクな
視点」にほかならない。だから、日本人のオタク=ミクロな視点=木を見る視点は温存
しつつ、森を見る視点もなければならないということになる。じゃあ、それはどこにあるのか?


■偏差値50のマーケティング

オタク文化の弊害によって「木を見て森を見ず」の状況を加速化させ、ヘタレ化した日本。
これを是正するためには「木を見て森も見る」という複眼的な視点が必要だ。つまり日本の
美点であるオタク性=ミクロな視点を温存しつつマクロな視点も獲得する必要がある。
木の方はよいとして、じゃあ森はどこにあるのか?

僕は、この森が「偏差値50」のゾーンにあると考える。オタクな技術というのは、得てして
偏差値70を相手にしがち。つまり技術を使いこなせるアーリー・アドプターたちの高感度性
に焦点を当て、それを使用することに優越感を感じさせ、これを偏差値50のマスにも踏襲
させようと煽るようなやり方だ。前回示しておいたケータイの全部盛りとか3Dテレビは
その典型だ。しかし、結局のところそのほとんどは偏差値70というマイノリティしか使う
ことはないし、偏差値50は使えないし使おうとする気もない。だから、普及するどころか
どんどんと先すぼみになっていく。むしろこういったアーリー・アドプターではなく、
マスな人間のニーズにこそ焦点を当てるべきなのだ。それが偏差値50のマーケティングだ。

いや、ちょっとまて。それってマーケティングの王道=常識を言っているだけに過ぎないの
では?マーケティングは市場の動向を調べてそのマスなニーズ、つまり偏差値50を商品化
するんだから。

いや、そうではない。今のニーズは既存のニーズでしかない。そしてそういったものは
先を見据えていないし、現状技術の焼き直しでしかない。これについてはS.ジョブズの
発言が有名だ。ジョブズはマーケティングをしなかったが、その理由を次のように説明している。

F.フォードが大衆向けのクルマを開発しようとして当時の人々のニーズを調べたら「もっと
早い馬」になってしまう。

当時のマス=大衆=偏差値50にとっての高速な交通手段は馬。それしかイメージできない層
に調査をやったところで、絶対にクルマという選択肢が浮かび上がってくることはないと
いうわけだ。そう、既存の市場の中には、実はここで言いたい偏差値50のマーケティングは
存在しない。

(つづく)
4:2013/06/23(日) 20:05:35.79 ID:
>>2
のつづき

じゃあ、それはどこにあるのか?それはアーリー・アドプター=偏差値70ではなくマスが
欲しくなるような商品を具現化=創造してみることだ(ジョブズの例なら「ウマ」でなく「
クルマ」)。言い換えれば潜在的な需要を掘り出すような想像力を働かせることなのだ。
そして、これはオタクたちの発想の中から生まれるのがきわめて難しいものでもある(
オタクの発想はパラダイム内、つまりタコツボの中を引っかき回すことだけなので、やっぱり
早い馬しかイメージできない)。むしろ当該パラダイムの外部にいる人間=トリックスター
の方が、こういった「潜在的な偏差値50」を探し当てることができる。前述のジョブズは
その典型。ジョブズはAppleUでパソコンを作り、Mac OSでウインドウズのコンセプトを
世に問い、iPodで音楽視聴スタイルを変更し、iPhoneで電話を再発明し、iPadでパソコンを
コンピューターのメインストリームから葬り去ったのだけど、これが可能だったのは要するに
ジョブズがコンピューター業界にいながら、常にアウェイ的な存在だったからだ。Apple II
はマイコンを化粧箱に入れるという技術とは関係のない素人的発想、ウインドウズはプログ
ラムを打たなくても、そしてマニュアルを使わなくてもキーボードとマウスで操作できる
素人的発想、iPodはデジタル音楽プレーヤーをパソコンと接続するだけで簡単に曲を出し
入れ可能にする素人的発想、そしてiPhoneやiPodはパソコンを機械を意識することなく
タッチすることで素人どころかお年寄りなどのド素人までパソコン操作可能にする素人的
発想。つまり、技術的な知識がこの業界のほとんどを占める世界で、素人的な感覚を押し
広げた(ジョブズがプログラムを書けなかったことはよく知られている)。それがイノベー
ション、そして偏差値50のマーケティングを可能にしたというわけだ。ちなみに、技術畑の
人間はオタクなので、こういった素人的発想は難しい。やたらと小難しくし、どうでもいい
技術的細部にこだわるからだ。

-後略。省略部分はソース参照。-
154:2013/06/24(月) 00:31:13.81 ID:
>>2
上層部に戦略を組む能力が無いから、下っ端のオタクが好きなように動いて自滅するって事?
3:2013/06/23(日) 20:05:33.62 ID:
>>1
木を見て森を見ない批判乙
122:2013/06/23(日) 23:08:55.39 ID:
>>3
全部読んでないけどたぶんこれ
41:2013/06/23(日) 20:36:07.04 ID:
>>1
>i-modeというスマホの原点ともなるようなすばらしいシステム

ここ笑うところ?
267:2013/06/24(月) 12:40:53.59 ID:
>、i-modeというスマホの原点ともなるようなすばらしいシステムを開発したにもかかわらず、
>この技術を国内だけに限定し、さらにこれに技術オタクたちがボコボコと機能をテンコ盛りにしていった結果、
これは技術のせいじゃなくて、管理しているキャリアの問題だろ。
何にも考えずに海外に持っていって、見事にこけてるし。

単に技術を管理運用するやつらが間抜けなだけ。
目に付いた技術を使って遊んでいるだけで、どうしたら売れるかを考えない。
ダメなのは首脳陣って話。

>>41
いや、正しいだろ。
これをグローバルに展開したのが、Apple包囲網、ひいてはAppストアなんだから。
あほみたいに目先の利益を追って、何も考えずに海外展開して、失敗したのがドコモ。
時代の先を行き過ぎていたのもあったけれどな。


偏差値50でうまくいっているのは、トヨタがいい例かな。
271:2013/06/24(月) 12:46:29.79 ID:
>>41
ジョブスはiモードを参考にして、iPhoneやiTunes storeを考案したとか・・・
iPodはウォークマンだし、MacBook AirはVAIO505。
晩年のジョブスは、オタクでありながら森を見ることも出来る、スーパーハイブリッドオタク。
72:2013/06/23(日) 21:24:22.43 ID:
>>1
なるほどね。
オタクって言葉ばかり目について最初は嫌な感じがしたがこれは正論。
大衆にウケる物作りをしないといけないね。
77:2013/06/23(日) 21:32:30.01 ID:
   


 
>>1
 これこそ木(オタク)を見て森(文化)を見てない論説の最たる例



  
108:2013/06/23(日) 22:29:45.98 ID:
日本製品の多くは
>>1
のコラムみたいに
わけのわからない機能を入れ過ぎてしまったってことだな
シンプルな製品を作らなかったのが失敗と言う反面教師を
>>1
のブロガーが身を持って示したと理解した
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ラベル:コラム
posted by ミルクちゃん at 22:04| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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